そして彼らに言った、「あなたがたは去って、肥えたものを食べ、甘いものを飲みなさい。その備えのないものには分けてやりなさい。この日はわれわれの主の聖なる日です。憂えてはならない。主を喜ぶことはあなたがたの力です。」 ネヘミヤ8:10
先日いらした安藤師が、大変興味深いお話をされました。それは、アメリカの大学の研究チームが町の聖歌隊のメンバーを対象に、歌を歌う前と歌を歌った後で、唾液に含まれる免疫性物質がどのように変化するかという検査をしたそうです。驚くことに１時間の練習で150％になり、1時間のコンサートの後には250％上がってたのだそうです。讃美には大きな力があるのです。
人間は語る言葉に大きく影響されます。否定的な言葉を語る人は、自らその語る否定的な言葉によって、肉体的にも精神的にも悪影響を受け、逆に前向きな言葉を語る人は、その言葉によって、肉体的にも精神的にも良い影響を受けるのです。教会ではたくさんの讃美をしますが、その歌詞は、前向き、肯定的な言葉で満ち溢れています。讃美とは、教会で歌われる讃美歌、聖歌、ゴスペルソング、ワーシップソング等のことですが、これらに共通するものは、神を誉め讃えるということです。神の素晴らしさ、神の偉大さ、神が自分の人生にどのように働いてくださったか。それらを歌にしたのが、讃美です。つまり讃美は、私達の信じる神を喜ぶ歌なのです。万が一、私達に喜ぶものがなかったとしても、神を信じる者は、神ご自身を喜ぶことができます。神を信じる者には、どのような状況の中にあっても、いつも神を喜ぶことができます。そして、それは私達の力になるのです。
数年前、教会でコンサートをして下さったクリスチャンのミュージシャンのMさんは、そのコンサートの中で、感動に満ちたお話をして下さいました。それは、彼女の大切な弟さんが事故で亡くなったとき、彼女は意気消沈し、悲しみのどん底だったそうです。そかし、彼女の元を訪ねたクリスチャンの友人から、「神様を讃美しよう」と言われ、一緒に讃美しているうちに、喜びが心に溢れ、神を讃美するときに与えられる不思議な力を体験したそうです。そのことを通して、主を喜ぶ讃美の素晴らしさを、多くの人々に分かち合っておられるのです。
讃美は、教会だけでするものではありません。お家で、車の中で、道で、全ての場所ですることができる、神様からの大きな力を受け取ることができるものなのです。讃美を通し、主を喜び、主を誉め讃える素晴らしさをこれからも体験させていただきましょう。主を喜ぶことは私達の力です。