主は遠くから彼に現れた。わたしは限りなき愛をもってあなたを愛している。それゆえ、わたしは絶えずあなたに真実をつくしてきた。 エレミヤ31:3
医療学博士として、水の結晶を研究している江本勝氏は、水の結晶について興味深い研究結果を発表しました。それは、水に「愛している、ありがとう」といった前向きな言葉をかけると、綺麗な結晶ができあがり、逆に「ばかやろう、むかつく」という人を傷つける言葉をかけると、水の結晶が破壊されてしまうそうです。人体の60％をしめる私達の体は、言葉によって大きな影響を受けているのは間違いありません。
人間は言葉によって、相手に自分の思いを伝えます。と同時に、言葉によって自分がどのように思われているのか、自分がどのような存在であるかも理解します。つまり、肯定的な言葉を多くかけられた人は自己肯定感を持ちやすく、否定的な言葉を多くかけられた人は自己否定感を持ちやすいということが言えるのではないでしょうか。全ての人は、肯定的な言葉に飢え渇いています。自分を受け入れ、愛し、価値を認めてくれる言葉を誰かかけてくれないかと、探しているのです。
聖書はそのような人間に語ります。「わたしは限りない愛をもってあなたを愛している。」何という麗しい言葉でしょう。何と愛に満ちた呼びかけでしょうか。私達は、聖書を通して語られた、神の愛の言葉に出会い、それを自分に対して語られたものとして受け入れ、それを日々、自分自身に語り続けるならば、その愛の言葉は、その人の人生の中で、豊かな実を結ぶことができるのです。
数年前に、特別集会の講師としてお迎えしたF師は、神学生の時に、突如路上で倒れられ運ばれた病院で、一生治らない病の宣告を受け愕然とされたそうです。しかし神の恵みによって健康が支えられ、牧師としての働きが始まっても、多くの時間を通院に費やさねばならず、そのようなご自分を見て「自分は牧師として駄目ではないか」といつも落ち込んでいたそうです。そのような時に、聖書のこの個所に目が開かれ、たとえ現状がどうであろうと、神の愛の言葉を受け入れていかれました。それから先生は、いつもこの神の愛の言葉を原点とし、多くの人々が先生のその信仰を通して癒され、励まされているのです。
人間には愛の言葉が必要です。聖書を通していつも私達に愛の言葉を語られる、神に信頼し、歩ませていただきましょう。