「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。もし人がわたしにつながっており、またわたしがその人とつながっておれば、その人は実を豊かに結ぶようになる。わたしから離れては、あなたがたは何一つできないからである。」 ヨハネ15:5
海外で活躍する日本人のスポーツ選手や、世界大会で多くの賞を獲得する日本人のスポーツ選手の存在が、ニュースを賑わわせています。選手の多くが、試合を前にしたインタビューで「頑張ります」という言葉を使います。実際、他国のスポーツ選手が覚える日本語は、「コンニチハ、アリガト、ガンバリマス」だそうです。
私達は知らず知らずのうちに、頑張ることが素晴らしいという文化の中で育ち、影響を受けてきました。多くの人々が、誰かを励まそうとするときに、「頑張って下さい」という言葉を使うのもその影響の一つだと思います。しかし、頑張っても頑張っても報われないときや、頑張りがきかない状況になると、人は疲れ果ててしまいます。その言葉は元気な人には励ましになっても、心痛んだ人や、失意落胆の中にある人にはその言葉は励ましどころか、更に追い込み、傷つけてしまうことになります。キリストは、人生が祝福される秘訣をぶどうの枝と木のたとえを通して語られました。それは、頑張りにあるのではなく、祝福の供給源である神とつながって生きることにあると語られたわけです。私達の人生が実を結び、祝福されるために必要なことは、神とつながっていることなのです。神とつながる生き方とは、励ましや慰めや喜びを状況や周囲の人に求めるのではなく、ただ神に求めていくことです。そのことを通して、神は必ず皆様の心を素晴らしいもので満たして下さいます。自分で実を結ぼうとする頑張りの人生に別れを告げ、神につながる時に、私達の人生は豊かな実を結ぶようになるのです。
昨年の秋にこの教会にお呼びした中島總一朗先生は、若くして会社の取締役となり、会社の期待を一心に背負っていました。しかし、クリスチャンとして教会を建て上げたことが社長の目に留まり、会社を取るのか信仰を取るのかという選択を迫られました。信仰の道、つまり神につながる生き方を選択した先生は、仕事、肩書き全てを取り去られましたが、その事を通し、更に深く神とつながることを学ばれた先生は、８ヶ月後不思議な方法でそれ以上の働きを任され、主にあって今も豊かな実を結び続けているのです。
皆様は何につながっておられるでしょうか。自分の力には限りがあります。しかし神につながる者には豊かな実りが約束されているのです。