与野キリスト教会

新聞やニュースを見るたびに、毎日様々な事件が発生しています。１０年前と比較して、人々の中にある攻撃性が増大しているそうですが、電車内で注意しただけで殴られたサラリーマンや、以前では考えられなかった事件が多くなっています。その原因は色々なことがあるでしょうが、ある社会学者は、言葉に注目しているそうです。

言葉は人間の生活に大きな影響を与えていきます。世界には数え切れない言語がありますが、その言語とそれを使う人々の間には大きな関係があるということは、文化人類学者の認めるところでもあります。確かに最近の若者が使う言葉には、攻撃性や相手を傷つけるものが多いように思うのです。人間は、そのような否定的、破壊的な言葉を受けると傷ついてしまい、その傷を癒すために誰かにその痛みをぶつけていくようになるのです。

イエスキリストはそのような人間のただ中に来て下さり、その傷を、痛みを全て一身に背負い十字架にかかられ命を落とされました。「あなたは高価で尊い、私はあなたを愛している。」このような肯定的な言葉を私達一人一人に語り、命がけでその愛をあらわし、人類が有史依頼延々と繰り返されてきた悪循環に、終止符を打って下さったのです。

このキリストをご自分の主人としてお迎えし、否定的な言葉ではなく、私達に命を与え、希望を与えていくキリストの言葉のみをしっかりとご自分の中に受け入れていくならば、否定的な言葉や状況に負けないで、いつも喜びの中を歩むことができるのです。

日本で大きく用いられている牧師のＨ師は、元々、何をやるにも自信がない性格だったそうです。しかし神学校で出会った教授は、Ｈ師に合うたびに、「Ｈさん、あなたは神の形に似せて作られた素晴らしい存在なんですよ」と肯定的な言葉をかけ続けて下さったそうです。１年、２年、３年とかけ続けられるその言葉を通し、Ｈ師はご自分の中にある素晴らしい可能性に目が開かれ、自分に対して語られる神の肯定的なメッセージである聖書の御言葉を心に蓄え、本当に大きく人生が変えられていったそうです。肯定的な言葉には人を生かす大きな力があるのです。

皆さんはどのような言葉が心の中に蓄えられているでしょうか。あなたを生かす神の御言葉をしっかりと心に蓄えて、喜びと希望をいただいて歩ませていただきましょう。