与野キリスト教会

長寿番組の一つに水戸黄門があります。どんなに危ない状況でも必ず終わりはハッピーエンドという決まり切ったストーリーですが、それが安心して見ていられる秘訣なのだそうです。私たちも、どのような困難な中にあっても、必ず最後は大丈夫という確信を持って歩むことができたら、希望をもって歩むことができるのではないかと思うのです。

聖書は、私たちの人生には神の計画があると語ります。つまり、一つ一つの事柄は全て意味があることであり、そのことを通して出会うことができる大きな祝福の世界があるというのです。上記の御言葉が書かれたのは、今から約２６００年前のことです。当時、ユダヤ人達は、神を離れ、異教の神々を祀り、礼拝していました。その結果として、バビロンという国に滅ぼされ、奴隷として連れて行かれてしまうという屈辱的な歴史の事実がありました。彼らに語られたのがこの言葉です。彼らは７０年後に、無事にイスラエルに帰還し、神殿を建設し、もう二度と異教の神々を礼拝しないことを誓い合い、旧約聖書の律法の実践に励みました。ユダヤ人はそれからも歴史の中で様々な困難な状況を通らせられました。しかし彼らはその状況に失望したのではなく、将来を与える神のご計画に信頼し、忍耐を持ってその試練を耐え続けていきました。それが今日の彼らの繁栄につながっているのです。神は、なぜこのようなことがという状況を通して、それを最善の事柄に変えられるのです。

以前この教会に来られたこともあります、ゴスペルシンガーの山口博子さんは潰瘍性大腸炎という難病にかかり、１０回以上の入退院を繰り返したそうです。人生に失望した彼女が、ラジオ番組を通し、聖書に出会い、教会に行き、神を信じるクリスチャンになりました。その結果、ご自分の病気の中にも最善にはたらいて下さる神のご計画を信じ、次のような歌を作りました。

「時を忘れて」
目を閉じなければ 見えない世界がある
口を閉じなければ 言えない言葉がある
耳を塞がなければ 聞こえない声がある
歩み止めなければ 会えない人がいる
少しぐらい　遅れたとしても
大切なものを　見つけたいから
道であり真理であり　命である主に
尋ね求める　時を忘れて

私たちの歩みの中で、様々な困難や試練がおそってきます。しかし、それらのことは、私たちをただ不幸に陥れるのではなく、その中にも私たちを生かす神のご計画が働いているのです。