与野キリスト教会

与野キリスト教会は、今年で創立４７周年を迎えます。神がこの地にこの教会を必要として建て上げて下さったからこそ、様々な事があっても、キリストの愛をあらわす働きが続けられてきたのだと思うのです。

聖書には、一人一人が教会の一員としてキリストの御体なる教会が建て上げられると書いてあります。それは、私たち教会に連なる一人一人が、各々の持ち味を生かしながら、この教会が建て上げられいくということです。教会の中でもその人のかけがえのない持ち味があるように、全世界に存在する数百万の教会も、その教会に与えられた、キリストの御体の一枝としての持ち味があるのです。では、この与野キリスト教会に与えられた、持ち味とは何でしょうか。それは、教会の４７年の歴史を通して知ることができます。

一つ目は信仰です。上野師ご夫妻が無一物で与野に来られ、佐々木さんのお宅の離れで始められた教会は、信仰を通して３回の会堂建築を行ってきました。経済的にも備えが無いときに、上野師夫妻を始めとする信仰の先輩は、信仰を持って祈り、行動してきました。その事実を通し、現実だけを見るのではなく、信仰を通して働いて下さる神のわざを期待する教会でありたいものです。

二つ目は希望です。重度の障害を背負い、失望のどん底にあった上野師が、イエス様に出会い、将来にある希望をいただきこの教会が始められました。またこの教会の中には、異なる教えの中で間違いに気づき、将来に対して何の希望も持てない暗闇の中から、イエスキリストという光に出会い、人生が変えられて来た方々もおられます。同じように私たちが主にあって与えらえる将来の希望を持つときに、今ある状況の中にも感謝と喜びを見出すことができるのです。主は私たちに特別なご計画をお持ちなのですから。

三つ目は愛です。この教会の働きは信仰の人上野先生と同時に、上野師をいつも支えてきた幸子師という愛の人の存在があったからです。障害者の上野師をあるがままで受け入れ、相手に要求するのではなく、自分にできる精一杯のことをいつもやってこられた中に、キリストの愛に生きた歩みを見ることができます。また、この教会に集う方々が、互いに祈り合い、励まし合っておられるからこそ、この教会の中に温かな家族的な雰囲気が満ちているのだと思うのです。

与野キリスト教会は、この信仰、希望、愛に根ざした教会です。そしてこの三つのことが更に深く表されていく一人一人であり、教会でありたいと祈るものです。人間的な我力ではそれはできません。聖霊の恵みに満たされた歩みがそのことを可能にしていくのです。