与野キリスト教会

ある政治家が、約２０年ぶりに中国の上海に行った所、その町が大きく変わったことに大変驚いたというニュースを先日聞きました。現代は変化の時代です。また、進化論的な考え方は、変化に対応できない生物は淘汰されるとして、変化に適応していく道を進めます。しかしそれで本当に良いのでしょうか。

神の言葉は、私たちに本当に目を向けなければならない物が何かを教えてくれます。それは、「永遠の重い栄光」であり、「永遠に続くもの」です。私たちは多くの場合に、見える状況だけにとらわれてしまいます。その結果、見える世界を追い求めるばかりに、それによって一喜一憂し、不安定な中を歩んでしまうものです。しかし御言葉にあるとおりに、永遠に変わらないものに目を向け、その世界にしっかりと繋がっていくならば、例え世の中が変わり、状況が変わり、周囲の人間関係が変わったとしても、どのような状況にあっても、その状況に振り回されない確かな歩みをすることができるのです。永遠の世界は、御言葉にある通りにそれは見えません。だからこそ、私たちは目を注ぐのです。いつも、その状況の中に隠されている、永遠に続く神のご計画に目を注ぎ、どのような中にあっても決してあなたを離れず、「恐れるな、私はあなたと共にいる」と力強く語り、十字架で私達のために命を捨てられたイエスキリストの愛に目を注ぐのです。そのことを通して、永遠の世界との強固な交わりが造られていくからです。

第二次大戦中、リトアニアという小さな国の日本大使として働いていたクリスチャンである杉原千畝さんの元には、ナチスから逃れようと、多くのユダヤ人がビザを求めに来ました。政府の答えはもちろんNOでしたが、そのような時代の中にあっても、永遠の世界との交わりを持つ杉原さんは、休み無しで手書きのビザを発給し続けました。そのことにより６千人以上のユダヤ人の命が助けられたのです。当時、彼の行動は非難されるだけでした。しかし時代の考えに流されない、彼の確かな生き方は、今日世界中の多くの人々に平和への希望を与えているのです。

皆様は何に目を向けておられますか。移り変わり行く見えるものではなく、隠されている見えないもの、永遠の世界に目を注いで、この与えられた一年も、変わらない感謝と喜びの中を歩ませていただきましょう。