与野キリスト教会

いよいよ年末になりました。巷ではクリスマスが終わると忘年会のシーズンです。忘年会とは名の如く、「年を忘れる会」ですが、一年の嫌なこと、悪いことを忘れて楽しく飲み食いし、新しい年を迎える心備えをするということです。嫌なことを忘れることも必要かもしれませんが、本当に必要なことは、一年の感謝を数えることではないでしょうか。

神の言葉は、私たちに「我が魂よ主をほめよ、その全ての恵みを心にとめよ」と教えています。新改訳聖書では同じ箇所を「主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな」と強い言葉で訳しました。私たちはいかに多くのことを忘れてしまう者でしょうか。もしも私たちが、一日一日の主から与えられた恵み、祝福をしっかりと覚えていたならば、そのことをふり返ったときに、大きな感謝と喜びが沸き上がることでしょう。しかし、もしその大部分を忘れてしまったとしたら、一体この１年間は何だったのだろうということになると思うのです。そして同時に、私たちは与えられていることが当たり前になってしまい、感謝に気付けないこともあります。そのためにも日々、主と交わる祈りの中で、小さいことでもどのようなものでも感謝をしていく感謝探しの名人になりたいものです。なぜなら私たちに与えられているもの全ては、どのようなものであっても感謝の対象になりますし、何よりも主が私たちのために十字架で最高の愛を示して下さったことは、状況に関係が無い最高に感謝できることなのですから。

先月は、アメリカ人のジョニーさんが初来日しました。彼女は高校生の時に、首から下を動かすことができない大変な事故に遭われました。毎日、自分の境遇を呪い、神を呪い、見舞ってくれる家族や友人にあたりまくる日々を送っていました。しかし友人の「ジョニー、小さいことから感謝してみよう」という助言に目が開かれ、彼女はそれから、朝目覚めることが出来たこと、ご飯が食べれたこと、友達がお見舞いに来てくれたこと等々、神に毎日感謝を捧げ続け、その感謝は彼女の回復の原動力になり、口で絵を描き、多くの人々を魅力的な笑顔で励まし続け、素晴らしい満ち足りた歩みをされているのです。

皆さんの今年一年はどのような一年でしたか。主への最高の感謝を持ってこの一年を締めくくり、新しい年に備えて参りましょう。