与野キリスト教会

聖地旅行に行かれた友人の牧師が、イスラエルでの買い物の秘訣は値切ることだと教えてくれました。それを見習って、私達も恐る恐る値切りにチャレンジしてみると、諦めないでしつこく交渉し続けることで、実際の値段の半額以下で多くのものを購入することができたのです。提示された金額をそのまま受け入れるのではなく、こちらの要求をきちんと相手に伝えることの大切さを学ばせていただいた貴重な一時でもありました。

現在、日本のプロテスタント教会は大きく分けて３つの流れがあります。キリストの愛と正義で社会を変えていこうとする社会派、そしてイエスキリストの愛の福音を宣べ伝えることを中心にした福音派、基本的に福音派と同じ宣教を熱心に行い、特にその働きの中に聖霊の働きを強調する聖霊派です。どの働きもお互いに素晴らしい主の働きですが、私達が属しているのは２番目の福音派です。一般的に、福音派の持つ信仰のスタイルは、試練や困難が起こるときに、それも主の恵みと受け入れていくことが強調されます。しかし、聖霊派は、同じ状況を、祈りと信仰によって働く主の力を信じて、力強く主に求めていくことが強調されます。これはどちらが優れているかということではなく、両方とも信仰のもつ素晴らしさだと思いますが、私達の傾向として、前者の方が強いのではないかと思うのです。しかし同時に、諦めないで祈り続け、主にある力を求め続けていくことも信仰の持つ大きな力です。主の圧倒的な力が臨むときに、目の前の岩は動くからです。

今月は、秋山兄がくも膜下出血で倒れられました。医師の診断では、手術も不可能な手のつけようの無い状態ということでした。しかし秋山兄のご家族を始め、奇跡を信じて祈り続けていった教会の方々の祈りが正に働いたとしか言いようの無い、奇跡を主が与えて下さり、手術も無事に行うことができ、今もベッドの上で一時は99%助からないと言われた兄弟が、回復に向かっているのです。

主は、私達の諦めない信仰の祈りを通してこの地に素晴らしいみわざを行おうとされています。このことを深く覚えながら、祈りの勇士として主のみわざに期待し、歩ませていただきましょう。