与野キリスト教会

教会の庭にある木の枝に鳩が巣を作っています。子供が下で騒いでも、誰かが物珍しそうに覗いていても、親鳩は決して巣から離れようとはしません。なぜなら卵を抱いているからです。この親鳩は自分が今何をやるべきかを知っているので、周囲の状況に振り回されないのです。

なぜ私たちは様々な事柄が起こると心乱され、振り回されてしまうのでしょうか。それは、その状況の中で何をしたら良いかを見失ってしまうからです。私たちの前に起こる様々な出来事は突然やって来ますし、知識や経験が何の役にも立たないようなこともあります。どうしたらよいかわからない。これからどうなっていくのかわからない。そのような不安と恐れの中で、私たちの心は力を失ってしまうのです。

しかし私たちには、どのような状況の中にあっても共通にできる、最善な方法があります。それが「み言葉、祈り、感謝」ということです。神の言葉である聖書のみ言葉は、それを飢え乾いて読む者に確かな力を与え、深い洞察と新しい知恵を与えます。なぜなら生きて働く神は、み言葉を通して私たちに今日も語りかけているからです。祈りは心の思いの全てを神に語ることです。心の願いや、自分の感情を神の前に出していくときに、神がその祈りに答えて下さるという真実に出会い、また、人知ではとうていはかり知ることのできない神の平安をいただくことができるのです。感謝は私たちの心に活力を与えます。私たちは人や状況を変えることはできません。しかしそこに働く神の最善を信じることができます。それが感謝なのです。

与野キリスト教会は、そのような「み言葉、祈り、感謝」の土台に建てあげられた教会です。上野師ご夫妻が、４７年前に与野の地に召され、全く何も無かった状況からこの地にこの教会が建てあげられ、皆様のようなイエス様を愛する群れが起こされた背後には、上野師ご夫妻を始めとする、「み言葉、祈り、感謝」の実践をされていた先達の歩みがあったからです。私たちも後に続く者として、日々、信仰の実践に励んでまいりましょう。