与野キリスト教会

世界の多くの国で、日本人の持つ良識が大きく評価されています。しかし、日本という国に対しては非常に厳しい評価をされています。その理由の一つが、国のトップが毎年毎年コロコロと変わってしまうということにあります。大切な事を決める国を治める者がすぐに変わったのでは、信用されないのも当然だと思います。

人も国のような所があります。それは、自分という人格の中に、色々な自分がいるからです。その自分は、状況によっても左右されますし、その時の気分によっても違ってきます。とても陽気で前向きな自分、とても臆病で怖がってしまう自分、他人に必要以上に気を使う自分もいれば、こうと決めたら絶対に考えを変えない頑固な自分も・・・。それらを全て持っているのが、あなたであり、私であり、人間なのではないでしょうか。人間の心の中には、王座があり、その時に一番強い自分が座っています。そして大事な事を決めていくわけですが、王座は定まっているわけではありません。何かを決めた後でも、違う自分が進言してきたり、心の中で争いになることもあります。非常に葛藤が強い、なかなか物事が決められない。そういう時は、なかなか、自分はこういう者ですと断言できないような常に心の中が定まっていない状態は多くの方が感じておられるのではないでしょうか。そのような争いや葛藤が日々心の中に起きているとしたら、それは自分の賜物を発揮したり、成長していくエネルギーが削がれてしまいます。それは神が私達に願う生き方ではありません。神は、私達が、自分の中に既に与えられている豊かなものを見出し、磨き、それを発揮し、周囲の方々に分かち合うことを願っておられるのです。

そのために必要なことは、心の王座に、本来座るべき方をお迎えすることです。本来座るべき方、それは私達の全てをご存じで、限りない愛を注いで下さっているイエスキリストです。今まで、自分の人生は自分が王になっていた。その時の気分で、状況で、色々な自分がその度毎に王座に座ってきた。それを神の前にお詫びし、悔い改めて、そしてキリストを心の王座にお迎えする時、キリストを王とする神の国が、心の中に始まっていくのです。神の国はどこかにあるのではありません。キリストをお迎えした心の中に出現するのです。

皆さんの心の王座は今どうなっておられますか。本当の王なるキリストをお迎えし、神の国を歩ませていただきましょう。