与野キリスト教会

企業が個人にお金を払い、飲食店に行って改善点をチェックするという覆面調査員という仕事があります。その中の一つに、改善点ではなく、良い所を探すための覆面調査員もいるそうです。後日、お店の良い所は店長に知らされ、従業員達に発表されるそうですが、改善点を指摘されるよりも、良い点を指摘する方がお店の接客が向上されるという結果がおきるのだそうです。

私たちは、いつの間にか、良いところではなく悪いところを無意識のうちに探している傾向があります。何故あの人はこうなのだろう。もっとこうすれば良くなるのに、等々、改善点は意識しないでも目に付くものです。長所は短所の裏返しと言われるように、悪いところばかりではなく、どんな人にも神から与えられている素晴らしさがあり、また無限に成長していく可能性があります。その良さを私たちが気付き、祝福していくことが神の願いなのです。私たちはこの地上に、批判と不足を見るためではなく、与えられている良さを見、祝福を祈るために生かされているのです。

アメリカで様々な著作を通して人を励ましているコンサルタントが、知り合いの洋品店の主人から相談を受けたそうです。その内容は、品物は売れるが、請求書を送ってもなかなか支払いが悪くて・・というものでした。彼は相談してきた洋品店の主人のために、心からの祝福の祈りをした後で、アドバイスをして下さったそうです。それは、「請求書を見ながら、買ってくれた人達の祝福を祈りなさい。できるだけ具体的に、知っている限りの情報で、まだ未払い分のリストを見ながら、彼らの祝福を祈りなさい。もしかして彼らは何か問題があって、支払いを滞っているのかもしれない。大変名試練があって、それどころではないのかもしれない。だからこそ、あなたは彼らの祝福のために祈る必要があります。そうすれば、必ず神様がその方々を祝福して下さいます。そうしたら、その方々はきちんと支払ってくださるようになるでしょう。」というものでした。早速祈り始めたそのお店では、予想を超えた入金が始まったそうです。悪いところばかりではなく、良い所に目を向け、祝福を祈っていく時神様が豊かに働いて下さるのです。

私たちの心は、いつの間にか批判や不満の種が蒔かれ、放っておくとそれがすぐに伸びて育ってしまいます。いつも神の言葉によって心のあり方を神に導いていただきながら、与えられている良きものにいつも目を向け、主にあって人々を祝福させていただく歩みを深めてまいりましょう。