神の造られたものは、みな良いものであって、感謝して受けるなら、何ひとつ捨てるべきものはない。それらは、神の言と祈とによって、きよめられるからである。 １テモテ４：４．５
普段何気なく使っている「言葉」ですが、言葉の持つ力は、私たちが考える以上のものです。ほんのささいな一言が、大きな傷を与えたり、心のこもった言葉が、その人の一生を支えていく力にもなることを考える時に、言葉をコントロールすることの大切さを思わされます。
聖書を読む時に、言葉は私たちの生活に大きな影響を持っていることがわかります。神は、全てのものをお造りになられた時、「言葉」を発すると、それができました。言葉には、何かを造り出す力があることを聖書は示しています。良い言葉、前向きな言葉は、私たちの人生に良いものを造りだすのです。逆に、否定的消極的な言葉や神に喜ばれない言葉は、人生にマイナスのものを造りだしていく可能性があります。前向きな言葉を多く語る人は、それだけで、毎日人生の中で良い実を刈り取る種を蒔いているようなものです。種は蒔かれてもすぐに実を結ぶことはありませんが、時が来ると豊かに実を結ぶように、良い言葉を語り続ける人は、やがて時が来れば、必ず人生の中で良いものを得ていくことが出来るのです。
「ツキを呼ぶ魔法の言葉」という本があります。この本の最初は五日市さんという方の講演をまとめた小冊子だったものが口コミで６０万部売れ、それに読んだ方々の人生が変えられた体験が加えられ、本になっています。これは著者が大学院生の時、研究に行き詰まり、イスラエルを一人旅していた時の体験に基づいています。自分は何てツイていないんだ。自分ほど不幸な人間はいないと思っていた彼は、親切なユダヤ人のおばあさんに出会い、自宅に泊めていただきます。その時に、聖書からおばあさんが教えてくれた３つの言葉を使い始めただけで、人生が激変したというのが話の筋ですが、その３つの言葉とは
「ありがとう。感謝します。ツイてる！」
です。ありがとう、感謝します。は聖書の言葉そのものですが、ツイてる！は聖書を土台にした言葉です。神の言葉は、信じるだけではなく、行う者に豊かに働いて下さるのです。
神は、私たちを祝福するために、言葉という素晴らしいものを与えて下さいました。その言葉を大いに用い、豊かな歩みを深めてまいりましょう。