与野キリスト教会

街々がクリスマスの飾りで彩られ、楽しい雰囲気を醸し出しています。お店ではクリスマスソングや讃美歌が流れ、キリストの誕生を全ての人がお祝いする素敵なシーズンになりました。子供達は、ケーキを食べ、プレゼントがもらえるクリスマスの日を楽しみに待っています。

世界で一番最初のクリスマスのメッセージは、天使によって語られました。その最初の一言は「恐れるな」という言葉でした。人類に与えられた喜びの報せは、恐れるなという言葉と共にあったことを考える時、何と私たちは恐れることが多いものでしょうか。ニュースを聞いて恐れ、他人の話を聞いて恐れ、どこか体調が優れないと恐れ、そして試練に会うと恐れてしまう、私たちの思考の中には絶えず恐れというものに支配されているような現実があるのではないでしょうか。そんな私たちに、まず語られる神様からのクリスマスのメッセージ、それが「恐れるな」ということです。クリスマス、それは、インマヌエルなるイエス様が共にいて下さるから大丈夫。イエス様が私たちの全ての罪を赦すためにこの地上に来て下さり、信じる者を天国に導いて下さるから大丈夫。そして、イエス様は全ての事を最善に導いて下さるから大丈夫。と神がイエス様を通して私たちに与えて下さる大きな救いに目を向けることが、恐れを乗り越える力を与えて下さるのです。

国際弁護士の佐々木満男氏が、シリアからインドまでの飛行機に乗っていた時、突如、ドンという音とともに、片翼のエンジンからもうもうと煙が出ているのが見えたそうです。驚いた彼が、乗務員に大丈夫なのかと聞くとにっこり笑って「心配いりません」と答えられたそうです。やがて飛行機はバランスを崩し、下降していきました。館内アナウンスでは「エンジントラブルのため下降します。上昇気流を避けるため地上100ｍの高度になりますが、心配いりません」と放送されました。程なく、「サウジアラビヤのダラーン空港に不時着しますが、大丈夫ですから安心して下さい」のアナウンスが流れ、乗客は騒然とし始めました。しかし乗務員は穏やかな微笑みを持ちながら、「大丈夫です。安心して下さい」と乗客を励まし続けたそうです。引火爆発の危険からか、消防車が待機している空港に不時着した後、何事も無く平静な乗務員に佐々木氏が、「なぜあの状況で冷静でいられたのですか」と尋ねると、「それはイエスキリストを信じているからです」と笑顔で答えて下さったそうです。どのような時でも神が共にいて下さるからこそ、私たちは恐れないで、信仰によって与えられる平安をいただいて歩むことができるのです。

私たちの心が恐れや不安に打ちひしがれそうになる時、いつも「恐れるな」と語って下さる神の言葉に耳を傾けて歩みましょう。