あなたがたの父なる神は、求めない先から、あなたがたに必要なものはご存じなのである。 マタイ６：８
巷は悪いニュースで溢れています。経済的な問題、政治不信、食の問題等々、否定的な事柄を数え上げればきりがありません。しかし、そのような中でも私達はなんら臆することはありません。私達の信じる神は、全ての必要を満たして下さると確信しているからです。
私達の教会の信仰のスタイルは、最善の信仰です。その時は、自分にとって悲しく、不幸な状況であったとしても、「信じる者に働く神のすぐれた力」が働く時に、その悲しみが、汚点が、傷が、私達を幸せと豊かな人生に導くものであることを知っているからです。私達にとっての良いと感じるものと、本当に私達に良いものは異なります。一般的な価値観では、幸せな人生とは自分の願いが叶えられていくことだと考えていますが、最善の信仰はそうではありません。神は既に私達の人生に良きものを与えて下さっており、信仰を持ち続けていくならば、神は全てを益に変えて下さるということです。自分の願い通りにならないかもしれません。しかし、既に私達には必要な物は全て備えられているのであり、今あるものが私達の人生を豊かにしてくれるものへと変えられていくのです。
テノール歌手として、活躍中の新垣勉氏は、生後まもなく助産婦の誤りで劇薬を点眼し、両眼を失明してしまいます。沖縄駐留の米兵だった父親は帰米し、行方不明に。母親は幼い新垣少年を祖母に預けて再婚し、姿を消しました。思春期の新垣少年は、何故自分だけがこんなに不幸なのだ。いつか必ず渡米し、自分を捨てた父を殺してやる。そして母親も、助産婦も、そしてその後は自分も・・・という憎しみを支えに生き続けます。高校生になり、讃美歌を歌いたくて教会に導かれた彼は、やがて神の存在を信じるようになります。自分よりも不遇な環境の中で感謝している人々、そしてこのような自分をあるがままで受け入れてくれる教会の人々によって、彼の心は次第に光を取り戻していきました。歌うのが好きだった彼はそこで、世界的なボイストレーナーであるA･バランドーニ氏に出会い、彼の非常に美しいラテン系の声をほめられます。「素晴らしい声を授けてくれたお父さんに感謝しなければなりません。神からのプレゼントです。この声を持って多くの人を元気づける歌を歌いなさい」彼は、その事を通して両親を赦すことができるようになりました。今はご両親に感謝をし、世界中を飛び回り、多くの人々に励ましと感動を与えています。
私達の信じる神は、傷を祝福に、マイナスをプラスに変えて下さる唯一の方です。この方に信頼し、私達の人生をお委ねして歩ませていただきましょう。