わたしの考えはこうである。少ししかまかない者は、少ししか刈り取らず、豊かにまく者は、豊かに刈り取ることになる。 各自は惜しむ心からでなく、また、しいられてでもなく、自ら心で決めたとおりにすべきである。神は喜んで施す人を愛して下さるのである。 神はあなたがたにあらゆる恵みを豊かに与え、あなたがたを常にすべてのことに満ち足らせ、すべての良いわざに富ませる力のあるかたなのである。 ２コリント９：６〜８
収穫の季節を迎えました。農家の方々にとっては、今までの苦労が報われる喜びの時です。豊かな収穫を迎えるためには、作物に関する知識と、惜しみない努力、そして環境が必要です。この３つが揃う時、豊かな実を結ぶことが出来るのです。
聖書も、豊かに刈り取るために必要なことは、豊かに蒔くことだと教えています。人はその蒔いたものを刈り取るからです。神様の恵みは全ての人に注がれています。それは、雨のようなものです。しかし、雨は全ての人の都合が良いようには降りません。降るときもあれば、降らないときもあります。そのような雨を常に供給できるように、ダムを作り、貯水し、発電に利用したり、治水を行ったり、その雨を活かす事が必要になってきます。種を蒔くことも同じようなものです。収穫したものを全て食べるのではなく、翌年のために種として残しておくことが、翌年の良い収穫のために必要なように、良いものを継続して得るためには、与えられた祝福を刹那的にその時で使い尽くすのではなく、その一部を蒔く、つまり捧げることが更に豊かな収穫を得るために必要な事なのです。
「ロックフェラーが知っていたもうけ方」（小牧者出版）という本が話題になっています。これは、１代で巨万の富を築いたジョン・ロックフェラーの伝記です。彼は裕福な家どころか、貧しい家庭に生まれました。幼少期から、母親の熱心な信仰によって育まれたロックフェラーは、自叙伝の中で母親からもらった３つの遺産こそが、自分を世界一の富豪にしたと記しています。その３つとは、
１．十分の一献金をささげること
２．教会に行ったら一番前の席に座って礼拝を捧げること
３．教会に素直に従い、牧師を悲しませないこと
です。彼は、子供の頃、この３つのことを母親と約束し、どんな時でも必ず守りました。この母親がくれた信仰的な遺産こそが、自分を世界一の富豪にした秘訣だと思うと、記者の質問に答えています。彼は全ての収入の内、正確に十分の一を捧げ、そのことによって数千の教会が建ちました。捧げることが彼の祝福の源だったのです。
神からの豊かな祝福を得るため、豊かに捧げる者とさせていただきましょう。