そこでユダとベニヤミンの氏族の長、祭司およびレビびとなど、すべて神にその心を感動された者は、エルサレムにある主の宮を復興するために上って行こうと立ち上がった。その周囲の人々は皆、銀の器、金、貨財、家畜および宝物を与えて彼らを力づけ、そのほかにまた、もろもろの物を惜しげなくささげた。 エズラ１：５、６
感動は、私達に無くてはならないものです。感動することが無い毎日を想像できるでしょうか。感動にはストレスを発散させ、心に潤いを与える効果があります。感動には現代人が必要としている癒しの効果があるのです。
感動の中でも、最も素晴らしい感動は、神によって感動させられることです。神ご自身が直接その人の心に働きかけられて、その心を感動させられ、神の素晴らしさが表されるために、その人を用いるのです。聖書の中の多くの登場人物は、神によって感動させられる、つまり心を動かされた人達です。一つの目的、強烈な願いが与えられ、その実現に向けて努力をしていきます。神に導かれているといっても簡単に道が開けるわけではありません。途中で多くの困難と出会い、道が閉ざされ、大変な試練を通過します。しかし、神にその心を感動させられた人達は、神の助けを求め、祈り、考え、あきらめないで進んでいきます。良い実を刈り取るためには、苦しみの涙を流さなければならないことを知っているからです。しかし、最後まで神に信頼し、前進するならば、必ず喜びの実を刈り取ることができるのです。「涙をもって種まく者は、喜びの声をもって刈り取る。」詩篇１２６：５
私達の教会も、いよいよ会堂建設が実際に始まろうとしています。１年前の今頃、来年にはこのようになっていると誰が想像できたでしょうか。土地の問題、資金の問題等、越えなければならない壁は山のように大きく立ちはだかっていました。しかし、主にその心を感動させられた人達の歩みを通して、ここまで来ることができたのです。先日、銀行に行き、土地を取得した時に融資していただいたものを全額お返しする手続きを取ってきました。担当者が、「教会を建てる資金が必要な時に、全額返済とは、宗教法人さんは経済的に強いですね」と言われましたが、普通では更に借りることはあっても、全額決済はありえない事だと思います。しかし、主が働かれるときに、そのあり得ないことが起こされていきます。何が起こるかわからない、人間の考えや経験を越えた日々、感動を体験できる恵みが、神に心動かされる人生の素晴らしさでもあるのです。
神は私達を通して、偉大な働きをなそうとしておられます。主に心を感動させられて歩ませていただきましょう。